この日は前日に山の上から眺めたハルシュタット湖の湖畔の街、ハルシュタットに行きました。
最初に向かったのは、ハルシュタットの街のすぐそばの山の中にある岩塩鉱(Salzbergwerk)。
山の中腹までは、ケーブルカーに乗っていきます。
けっこう急な傾斜で、ジェットコースターに乗っている気分(ゆっくりだけど)。
ケーブルカーの駅を降りて、塩鉱の入り口までは歩いて15分ほど。朝10時頃ですでに太陽サンサン、気温も30℃を超えていたのでこの道が暑かった…。
塩鉱へはツアーでの入場のみ。ここで受付を済まし、見学用のつなぎを借ります。
塩鉱への入り口。みんなカラフルなつなぎを着て、見学します。
私は緑色のつなぎだったので、お掃除のおばちゃんみたいになりました。
狭いトンネルを歩いて、塩鉱の中に進んでいきます。塩鉱の中は約8℃でひんやり。
前日に行ったクリッペンシュタインの山の上が、大昔はサメの泳いでいた海だったと書きましたが、以前は海だったこの辺り一帯。その後の地殻変動を経て閉じ込められた海水が塩の結晶となり山の中に残り…。今から3500年ほど前にはこの地で塩の採掘が始まり、以降ハルシュタットは塩の街として栄えてきたんだとか。
塩鉱のお楽しみといえば、滑り台!
元々は作業員が下の階層へと移動する際に利用したとうい木製の滑り台。ハルシュタットの塩鉱にはヨーロッパで一番長い64mの滑り台があるんです♪
滑り台にまたがって、さぁ、行くよ~!
約1時間強の見学の後、帰りはミニトロッコに乗って塩鉱から退出。たのしかった。
この後はケーブルカーの駅の近くにある見晴らし台へ。
見晴らし台のテラスでハルシュタット湖を眺めながらビールタイム。
写真の一番右端に見える山が前日に行ったクリッペンシュタイン。
上から眺めた小さなハルシュタットの街。
塩鉱のある山から下りた後は、ハルシュタットの街歩き。
小さな街だけど観光客でいっぱい。特に東アジアからの観光客がすごく多い!
マルクト広場。以前ドイツのテレビでやっていたのだけど、ハルシュタットは中国人が大好きな街らしく、中国にはハルシュタットをそっくりそのまんま真似て作った街があるとか。
暑くて人が多くて、この辺りで少しうんざりし始めていたけれど、もう少し散策することに。
尖がった塔がシンボルのプロテスタント教会。
少し上ったところにあるのはカトリックの教会。暑いけど、がんばって階段を上ろう。
↑のカトリック教会の中庭に珍しい納骨堂があります。山と湖に挟まれたハルシュタットでは、墓地にできる土地が少なかったため、埋葬して10~20年ほどたったら遺骨を掘り返して、別の人を埋葬していたよう。掘り返した遺骨には装飾を施して教会横のこの納骨堂に納めたんだとか。遺骨には名前が書いてあって、家族は近くに並んでいました。近年は火葬になったので掘り起こされることはなくなったようだけど、生前に本人が望めば、土葬にしてその後納骨堂に納めてもらうこともできるよう。ところ変われば慣習もいろいろ、と改めて思った場所でした。
納骨堂から出て、教会の中庭からの眺め。昔は静かな街だったんだろうなぁ。
オフシーズンはまた違うのかもしれないけれど、8月は観光客が多すぎて疲れます。
ハルシュタットは街中を歩くよりも、こうして少し遠くから眺めているほうが綺麗。
ということでハルシュタットを離れ、湖の反対側の街、オーバートラウンへ。
湖水浴客がのんびり過ごす湖畔。子供たちが遊ぶ声も心地いい。こういうところが好き。
ザルツカンマーグート滞在最後の夜は、またヴォルフガング湖畔で過ごしました。
エーデルワイスビール。そういえば、本物のエーデルワイスってまだ見たことないなぁ。
がっつりフライドチキン。隣の付け合わせのサラダ、メニューにVogersalatと書いてあって何のことだろう、と思っていたらFeldsalatのことでした。オーストリアでは呼び方が違うのね。
この草、日本語ではノヂシャと呼ぶようだけど、食べますか?
食後はたっぷりの生クリーム&アイスがのったアイスコーヒー。旅行中は毎日カロリーオーバー。
夕日の射すヴォルフガング湖を眺めながら、旅を振り返りました。
どこがよかった?ん~シャーフベルクもよかったし、クリッペンシュタインもよかったし。
「ハルシュタット以外、全部よかった」と夫。そうか、そんなにハルシュタットは疲れたかい。
私はヴォルフガング湖が気に入ったなぁ。また来るからね、次は水着持って!
ザルツカンマーグートはこれで終わりですが、おまけの旅がもう少し続きます。
ブログ訪問ダンケ!