聖ニコラウスといえば、ドイツでは12月6日に良い子にプレゼントを持ってきてくれる聖人として知られていますが、いわゆるサンタクロースの起源でもあるようです。下の看板のNoel Babaとはトルコ語でサンタクロースのこと。
聖ニコラウスは3世紀後半、ここより少し西の当時パタラと呼ばれた街に生まれました。
その後、ミュラ(現在のデムレ)で司教になったようです。聖ニコラウスの逸話はWikiで。
聖ニコラウスの死後、6世紀ここに教会が建てられました。彼の亡骸も教会内の棺に納められたようですが、11世紀にイタリア・バーリの商人によって持ち出されたようです。
地震による倒壊などを経て、何度か修復されたようですが、それでも古い教会です。
聖ニコラウスは正教会では重要な聖人だそうで、この日もロシア人観光客がたくさんいました(正教会では教会に入る際は髪を覆うのかな、みなスカーフをつけてました)。
この聖堂も他の教会と同じく、東向きに建てられていました。ロシア人信者が中央の聖壇の周りを何度も周っていたのですが、何だったんだろう…。
壁のフラスコ画も一部はまだきれいに残っていました。一部はイスラム教が入ってきた際に、破壊されたのか、原型をとどめていないものもありました。
デイシス。普通はキリストを中央に左側が聖母マリア、右側が洗礼者ヨハネですが、このデイシスは左にヨハネ、右にマリアでした。世界でもここだけのようです。珍しい!
教会の入り口に立つ聖ニコラウス像。
この教会の時も、ビザンツ時代のまま止まっている感じがしました。